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トレチノイン治療は東京大学医学部形成外科学教室
吉村浩太郎先生のトレチノイン治療についてのサイトから許しを得て転載しております。
■トレチノインとは?
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トレチノイン(オールトランスレチノイン酸)とは、ビタミンA(レチノール)の誘導体で、生理活性はビタミンAの約300倍であり、ビタミンA類の体内での生理活性の本体そのものであります。
このレチノイン酸とは、誰でも血液中にごく微量流れているものですから、抗原抗体反応を起こしたり、アレルギー反応を起こすことはありません。トレチノインは米国では、しわ、にきびの治療薬としてFDAに認可されており、非常に多くの患者さんに皮膚の若返り薬として使用されています。
日本では認可されておりませんが、当院では米国の製品にさらに改良を加えたものを処方しております。
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レチノイン酸治療では、レチノイン酸ゲルを外用剤として使用します。これは黄色の水性ゲルですが、蒸留水が98%を占め、よく肌に伸び、吸収が早い基剤になっています。3種類の濃度のものを用意しております。非常に強力なものですから、医師の指導のもとにお使いいただかなければなりません。
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■皮膚に対する作用
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- 角質をはがす
- 表皮の細胞をどんどん分裂・増殖させ、皮膚の再生を促す
- 皮脂腺の働きを抑え、皮脂の分泌を抑えます
- 真皮でもコラーゲンの分泌を高め、長期的には、皮膚の張り、小じわの改善をもたらします
- 表皮内でのヒアルロン酸などの粘液性物質の分泌を高め、皮膚をみずみずしくします
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■治療対象
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あざ、しみ、そばかす、小じわ、疣贅、にきび、にきびあと、乳頭・乳輪の黒ずみなど
その他あらゆる色素沈着症、老化した皮膚が治療対象となります。
これまでレーザーなど他の治療法で治らなかったものでも大丈夫です。
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■治療概要
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基本的には、トレチノインのクリームとメラニン合成酵素阻害剤(ハイドロキノン)のクリームなどを1日2回塗布します
サンスクリーン(日焼け止めクリーム)や保湿剤を毎日使い、お肌を保護します。
このサンケアが重要になります。
必要に応じて、さらに強い酸を使用して化学的に皮膚を溶かします。(ケミカルピーリング)
レーザーを使用する場合もあります。 (レーザーリサーフェシング)
にきび痕の場合には深く削る必要があります。(グラインダーによるメカニカルピーリング)
詳しくは各治療法の詳細をご覧ください。
治療には少なくても8週間を要します。
また、他院で治療を受けて、満足の行く結果が得られなかった方も歓迎いたします。
本治療法で使用する薬品は厚生省の認可を受けておりませんが、東大病院の治験審査委員会の承認を得ております。本薬品の弱いものは米国はじめ海外では認可されております。
副作用としては、使用後数日より患部の発赤、ひりひり感がでますが、そのまま治療を継続しても徐々におさまります。治療期間中は避妊を励行しなければいけません。
レチノイン酸治療は5年前より約2600名の患者さんが受けられ、他の治療法では得られない著明な効果が短期間で得られています。
※レチノイン酸治療は原則的に自費診療となります。
※初診料4,400円、再診料2,200円となります。
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注 意 |
現在、多くの化粧品会社から、しわに効果があるとしてレチノールやレチニールエステル配合のクリームが1〜2万円程度で市販されておりますが、レチノールやレチニールエステルは外用ではレチノイン酸の約100分の1の生理作用しかないため、実際には臨床効果が無く、単なる保湿クリームという位置付けになります。
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追加情報 |
当院のトレチノイン治療(レチノイン酸治療)は東大附属病院形成外科・美容外科と全く同じものです。処方される薬・クリーム、治療プロセスも同じものです。
また東大附属病院では木曜と金曜の週2回の診療ですが当院は月曜から土曜まで毎日診察しています。
東大附属病院から引き続き当院で治療を継続される方は再診扱いとしておりますので初診料はいただきません。
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■治療詳細(詳しく知りたい治療を選んでください)
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