『トレチノイン・ハイドロキノン外用療法』は処方されるトレチノインクリームとメラニン色素を作らせないようにする漂白作用のあるハイドロキノンクリームを毎日、朝・晩の２回、患部に塗って治療する在宅治療です。
妊娠中の方は治療を受けることができません。
色素沈着（いわゆるシミ）全般を薄くして消す効果があります。
肌の奥深く、真皮にできているシミにはトレチノインだけでは効果がありません。

トレチノインクリームの濃度は０．０５％、０．１％、０．２％、０．４％の４種類があり、高濃度のものほど強力です。


平行して『レーザー治療』を行います。
『レーザー治療』は主に皮膚を削る作用を持つ『Ｃｏ２（炭酸ガス）レーザー』（以下『炭酸ガスレーザー』）と色素に反応する『Ｑスィッチ・Ｎｄ−ＹＡＧレーザー』（以下『ヤグレーザー』）による治療になります。

＜補足＞レーザー治療について
本院で用いるレーザーは『炭酸ガスレーザー』、『ヤグレーザー』です。
『アレクサンドライトレーザー』や『ルビーレーザー』といったレーザーも存在しますが本院では上記の２種類にて治療しております。
『ルビーレーザー』は浅い色素沈着を消すのにもっとも適したレーザーですが、浅い色素沈着は『トレチノイン・ハイドロキノン外用療法』で完治させることが可能ですので本院では用いておりません。
『アレクサンドライトレーザー』は『ヤグレーザー』と同じく色素に反応する種類のレーザーです。

・『ＶＣローション治療』
通常の化粧品類よりもビタミンＣ誘導体を含むローションをご使用頂く治療です。
肌への吸収率が高いビタミンＣ誘導体がビタミンＣの持つ美白効果・抗酸化効果を促進します。毎日化粧水とともにお使い下さい。
『トレチノイン・ハイドロキノン外用療法』で肌のつっぱり感を感じる場合、ＶＣローションを用いることでやわらげることができます。

・『ピーリング治療』
本院では院内ピーリングは行っておりません。
処方されるピーリング剤を自宅にて使って頂く『ホームピーリング』です。
ピーリングをすることにより機能不全の余分な角質をはがし、下の表皮を刺激して新しい表皮の再生を促します。

・『液体窒素凍結療法』
主に脂漏性角化症（しろうせいかくかしょう）に対して行われる治療です。
脂漏性角化症とはいわゆるイボのことです。
液体窒素を浸した綿棒を数秒間患部に当てて凍結させる治療です。